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ロボットで世界を変える ~社員インタビュー ロボティクスエンジニア編~

ウクライナから2012年に来日し、Mujin創業初期から現場の最前線を切り拓いてきたリードロボティクスエンジニアDenys。ばら積みピッキングの「不可能」を打ち破った現場での挑戦と、実世界で動かすエンジニアリングの真髄に迫ります。

Mujinメンバーに話を聞こうシリーズ! 今回は、リードロボティクスシステムエンジニアとして活躍するDenys(デニス)にインタビューしました。

2012年の創業初期にウクライナから単身来日し、ほぼゼロから会社とプロダクトを創り上げてきた彼が、Mujinでの挑戦とロボティクスの未来について熱く語ります。

リードロボティクスシステムエンジニア Denys
リードロボティクスシステムエンジニア:Denys

🧒 幼少期の原体験と「盲目なロボット」への違和感

– どんな子供時代を過ごしていましたか?

💬 Denys: 私はウクライナ生まれで、両親はともにエンジニアでした。小さい頃に両親からプレゼントされたプログラミングの入門書があり、その表紙に描かれていた「ロボットプログラミング」のイラストに夢中になったのを今でも覚えています。その瞬間から、私のエンジニアとしての人生は始まっていたのだと思います。

幼少期のDenys
幼少期のDenys。エンジニアの両親から本をもらいプログラミングに魅了された
学生時代のロボット開発
ウクライナの大学時代、自作の小型ロボットと制御基板を開発

ウクライナの大学時代は、小型ロボットを作ったり組込制御ソフトウェアを書いたりしていました。 その中で、当時の産業用ロボットの現状に強い疑問を抱くようになりました。工場で動くロボットたちは非常に高価であるにもかかわらず、「あらかじめ教えられた座標を繰り返すだけで、対象物が1ミリずれただけで止まってしまう盲目な機械」だったのです。

私は、「自律的に環境を認識し、自分で最適な動きを考えて作業を完遂する知能ロボット」を作りたいと強く確信しました。


⚡ Rosenとの出会い、そして2012年東京へ

– Mujinを知ったきっかけは何でしたか?

オープンソースのロボティクスソフトウェア(ROS)コミュニティに関わる中で、カーネギーメロン大学出身で当時東京大学にいたDr. Rosen Diankovが開発した自律動作計画ライブラリ「OpenRAVE」に出会いました。Rosenの提唱するアルゴリズムは、世界中の学術界・産業界の誰よりも圧倒的に先を行っていました。

その後、RosenがCEOの滝野(Issei)とともに東京でMujinを共同創業したと知り、強い衝撃を受けました。世界最高峰のリアルタイム動作計画アルゴリズムを、実際の産業用ロボットに適用して世界の工場を変える——そのビジョンに共鳴し、私は2012年に日本へ渡り、最初のエンジニアの一人としてMujinに参画しました。

創業初期のオフィスとチーム
2012年創業初期のオフィス。わずか数名のエンジニアで世界を変える挑戦が始まった

🏭 現場の最前線で「不可能」を打ち破る挑戦

– 初期の開発や現場への導入はどうでしたか?

💬 Denys: 当時はすべてがゼロからのスタートでした。 ロボットコントローラ、高速通信プロトコル、キネマティクス計算、3Dマシンビジョン、現場向けUIまですべてを自分たちの手でフルスクラッチで構築しました。日本全国のお客様の工場現場へ直接出向き、油と埃にまみれながらロボットを動かしました。

現場でのロボット立ち上げ
お客様の工場現場でミリ秒単位の軌道チューニングを行う
過酷な環境での耐久試験
過酷な現場条件下で24時間稼働し続けるための徹底的な耐久試験

当時のお客様からは「カゴの中に乱雑に積み上げられた部品(ばら積み)は、形も向きもバラバラだから絶対に自動化できない」と何度も言われました。しかし、私たちは決して諦めませんでした。

ミリ秒単位で干渉チェックと軌道生成をリアルタイムに行い、ロボットが高速かつ滑らかに部品をピッキングし始めた瞬間、工場の責任者や現場の作業員の方々から一斉に歓声と拍手が上がりました。あのときの感動と鳥肌は、今でも鮮明に覚えています。


💡 実世界を相手にするエンジニアリング哲学

– どんなエンジニアと一緒に働きたいですか?ロボティクスの未来をどう考えていますか?

実世界を相手にする泥臭い粘り強さ

シミュレーションの画面上では動いても、現実の物理世界ではモーターの熱ダレ、照明の揺らぎ、機構の微小な歪みなど無数の外乱が発生します。現場で24時間365日絶対に止まらないシステムを創り上げる「決して諦めないグリット(執念)」が求められます。

「無人(Mujin)」が拓く豊かな未来

過酷で危険な肉体労働をロボット知能化によって完全に無くすこと。人間を過酷な作業から解放し、より創造的で価値ある仕事にシフトさせることで、社会全体により豊かな生活と明るい未来をもたらすことが私たちの存在意義です。

ロボットセンターで実機と向き合うDenys
最新の東京ロボットセンターで大規模セルを統括するDenys
複数ロボットセルの並列検証
複数台の多軸産業用ロボットが協調して動作する高度な検証設備

コンピュータサイエンスや数学の深い基礎を持ち、世界最高峰の現場で「動かないものを動かす」瞬間に熱狂できるエンジニアにとって、Mujinは世界最高のフィールドです。


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